地獄の諸相−『悟りに到る道』から引用します。

悟りに到る道―心の発見から発展へ (OR books)

悟りに到る道―心の発見から発展へ (OR books)より。 

地獄の諸相

【無頼漢地獄(ぶらいかんじごく)】

無頼漢(ぶらいかん)というのは、字のごとくであり、そこはやさぐれ者たちがいるところです。アル中であるとか、人間として無軌道な生活、あるいは破綻(はたん)状態の生活をするような人たち、こういう家庭を省(かえり)みない人たちがいるところです。

【阿修羅界(あしゅらかい)】

阿修羅地獄ともいって、闘争と破壊の世界です。だいたい、チャンバラをして殺し合ったり、戦争ばかりしているような人たち、戦争中に死んで迷っている人たち、あるいは暴力団関係の方がよく行っているところです。あるいは一部(と形容詞をつけますが)マスコミの方、これは言葉で人をずいぶん傷つけているような方です。こういう方が阿修羅界というところに入ります。

【畜生道(ちくしょうどう)】

動物と人間が入り乱れているところです。普通は動物にも感情があって、善と悪ぐらいは勉強するようになっていますし、魂があって生まれ変わりをしています。幸せに死んだ動物は天界のほうに還っていますが、恨みとか、悲しみ、苦しみのもとに死んでいった動物たちは、地獄に堕ちています。その地獄界のことを畜生道というのですが、なんとここに入っている人間もだいぶいるのです。

そこにいるのは、生きていたときの心のあり方において、非常に動物に近いようなものが傾向性として出てきた方、たとえば、物を盗(と)ってもなんとも思わないような方です。これなどは、犬などとほとんどいっしょです。あるいは、性欲において非常に動物に近いようなものを持っていた方も行きます。あるいは、人間とは思えないような非常に奇妙きてれつな生活をしていた方、動物的属性が非常に強く出ている方が死ぬと、あの世は心だけの世界になりますので、こういうところに堕ちます。

【等活地獄(とうかつじごく)】

ここは阿修羅界にやや近く、お互いに殺し合っている世界ではあるのですが、ここでは、殺し合って体をバラバラにしたり、粉々にしたりしてしまうのです。そこまでいったところで、地獄の獄卒(ごくそつ)が「みんな等しく生き返れ」と言うと、死んだ者がみんな生き返ってくるのです。そして、もう一回殺し合いを始めるのです。ふたたびバラバラになったら、また「生き返れ」という号令で生き返ります。

このように「等しく生(活)き返る」ということから等活地獄というのですが、こういうことを永遠に繰り返しております。これは、人を殺(あや)めたりすることがどれほどの罪かということを教えるために、魂がそれを徹底的に知るところまでやらされるのです。

【色情地獄(血の池地獄)】

「色情地獄(血の池地獄)」は畜生道の近所でもあるのですが、男女の道を踏み外した方が行くところです。

【寒冷地獄(かんれいじごく)】

ものすごく寒く、暗く、厳しい、ほんとうに南極、北極のような寒冷地獄です。

【炎熱(えんねつ)地獄】【焦熱(しょうねつ)地獄】

ここはものすごく暑く、日照りのような暑さであり、体をジリジリ焼かれるような苦しさがあります。これは、たいてい人を傷つけた方がたが行くところです。

【黒縄地獄(こくじょうじごく)】

焼けた鉄板のようなところに寝かされて、焼けた鉄のような黒い縄で印をつけられるのです。四方に刻みをつけられて、そしてそのとおりに、焼けるなかで体を切られてゆくのです。

【大阿鼻叫喚地獄(だいあびきょうかんじごく)】

ここに行く方で典型的なのは「五逆(ごぎゃく)の罪」を犯した方です。「五逆」とは次の五つです。

一、父殺し。

二、母殺し。

三、阿羅漢(あらはん)以上の資格を持ったお坊さん、キリスト教的にはシスターや神父など、神に近いところをめざして修行している僧侶を殺すこと。

四、仏陀(ぶっだ)を傷つけること。

五、仏陀のつくった教団を混乱に陥(おとしい)れること(これを犯した場合を「和合僧破壊(わごうそうはかい)の罪」といいます)。

この五つの罪のどれかを犯した者は、大阿鼻叫喚地獄に堕ちるのです。

これ以外にも、修行者でありながら盗みをしたり、修行者でありながら強盗や強姦(ごうかん)のようなことをしたり、修行者でありながら、自分が悟っていないのに悟ったと称して人びとを惑(まど)わしたような者もここに入ります。こうした非常に深い罪を犯した者が、大阿鼻叫喚地獄というところに入ります。ここに入った人は千年以上は絶対に出てこられません。

そこでは、ありとあらゆる地獄の苦しみがあります。私が見てきたところを述べますと、そこに入った人というのは、生皮を剝(は)がされ、その後、焼けた土の上に寝かされて、燃えるような、銅や鉄を熔(と)かしたようなものを体の上にかけられているのです。その後、金鋏(かなばさみ)のようなもので口を開けられ、そのなかに、またドロドロに熔けた銅のようなものを流し込まれ、それが肛門のほうから出てくるという、こんな恐ろしい苦しみを味わっている人を見てきました。

過去、宗教を迫害してめちゃめちゃにしたような人たちが、そのような罪のなかに置かれています。こういう地獄が、深いところにあるのです。

天国というのは、それに比べたら非常に自由自在で素晴らしい世界です。私は、このような地獄の世界に、私たちの同胞を数多く送り込みたくないのです。できれば、生きているうちに真実の正法というものに気づいて、その学びのなかに日々心を向上させ、今世の学びというものを素晴らしいものとして来世以降につないでいってほしい-それが、すべての人に対する私の願いなのです。

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